富澤富澤

あーぁ、暇だなー。死のうかなー


伊達伊達

タクシータクシータクシー。いける?


富澤富澤

あっ、どうぞどうぞ


伊達伊達

良かった。良かった。全然車走ってないんだよ


富澤富澤

【一緒に後部座席に乗り込む】


伊達伊達

誰、運転すんだよ!


富澤富澤

あっ僕?!


伊達伊達

運転手でしょ!お前ー!何一緒に座ってんのよ!


富澤富澤

【普通に立ち上がって運転席に移動する】


伊達伊達

ここを通るな!ここを!回り込め!一応よー


富澤富澤

っで、どの車を追えば?


伊達伊達

追わなくていいよ。警察じゃねぇんだよ


富澤富澤

あっ、そうすか


伊達伊達

五反田まで行って!


富澤富澤

オランダ?!!!


伊達伊達

オランダじゃねぇよ!五反田!なんで俺、タクシーに乗ってヨーロッパ行くんだよ!っで俺4時から会議なんだよ。だから急いでいかなくちゃだから、遅刻できないんだよ。だからちょっと急いでくんないかな?。


富澤富澤

ちょっと何言ってるかわからない


伊達伊達

なんでわかんねぇんだよ!急いでっていってんの!急いで!


富澤富澤

【バックミラーを直す仕草】


伊達伊達

でっけぇなバックミラー


富澤富澤

後ろが見えないのが怖いんです


伊達伊達

前が見えねぇじゃねぇかこれ!おっ、この飾ってる写真はさー、息子さんかなんか。


富澤富澤

あっ、そうです。実は今日誕生日なんです。


伊達伊達

あーそう。何歳になんの?


富澤富澤

5歳です。


伊達伊達

5歳かー。じゃあちょうどかわいい時だな。


富澤富澤

まぁ生きてればっの話ですけどね


伊達伊達

あ、なんかごめんな変なこと聞いて。亡くなったんだ。


富澤富澤

生きてます


伊達伊達

生きてんじゃねぇか!気ぃつかったわ。何か亡くなったみたいな雰囲気だすから。生きてんのね!


富澤富澤

あー、この辺懐かしいなー。


伊達伊達

あっそうなんだ


富澤富澤

まっ、昔住んでればっの話ですけどね。


伊達伊達

さっきから何なの!その「ばっ」の話さー。


富澤富澤

あっ、お客さんこの先、抜け道使うと早いんですよ


伊達伊達

あっそうなの。是非使ってくれよ


富澤富澤

まぁ抜け道があればっの話ですけど


伊達伊達

辞めてくんねぇ。その「ばっ」の話。何「ばっ」の話、腹立つわー


富澤富澤

ちょっと気まずいんでCDかけていいですか?


伊達伊達

なんで気まずいんだよ。別にいいんだよ。頑張って話しかけなくて。


富澤富澤

あっ、そうですか。すみません。【CDを流すとオナラの音】


伊達伊達

消して消して消して!!何、このCD?


富澤富澤

世界のオナラ100連発


伊達伊達

何が面白れぇんだよ!それ!何?オナラ100連発って


富澤富澤

危ねっ!この車!割り込んできやがった【クラクションを鳴らすとオナラの音が】


伊達伊達

おかしいだろ!クラクションおかしいだろよ。どんだけ屁の音好きなんだ!車検通んねぇぞ!これ!


富澤富澤

そうですか。まぁでも、タクシーの運転手やってるとね、なんか怖い体験したことあんの?!


伊達伊達

えっ?聞いてんの?


富澤富澤

聞かれるんです


伊達伊達

あっ聞かれるのね!いや、なんかおかしかったからさー


富澤富澤

はいー


伊達伊達

えっタクシーの運ちゃんってさ、怖い体験とかやっぱりあるわけ?


富澤富澤

そりゃぁね、運転手10年もやってればありますよ


伊達伊達

えっどんなん?どんなん?俺、興味あんのよ!


富澤富澤

まぁ例えばね、仕事終わって、かみさんと二人で寝てたんですよ。っで寝苦しくなって僕だけ目が覚めちゃったんですよー


伊達伊達

おぉー


富澤富澤

で何かと思って目を開けたら、目の前に髪の長い白い着物を着た女が立ってて、「さ、寒いー」って言ったんです。


伊達伊達

えーー、なんだよ、それ


富澤富澤

そのまま気絶しましたよ。


伊達伊達

マジで!うわー、こえー!何なんだよ


富澤富澤

っで、あとから聞いたらね、前に住んでた女がそこで首つり自殺したみたいなんです


伊達伊達

うわー、じゃあお化けだ!


富澤富澤

はい。


伊達伊達

うわっ!こえ!


富澤富澤

急いで引っ越しましたよ


伊達伊達

そりゃ、そうだろ!気を付けないとな。そんなのあんだ。 ・・・タクシー関係ねぇっ!何この話し。家の話じゃねぇか!タクシーの10年どこ行ったんだよ


富澤富澤

まぁでもタクシーの運転手なんかやってるとね、上手いラーメン屋知ってんの?!おい!おいっ!


伊達伊達

もう聞いてるよね?完全に聞いてるよね?!


富澤富澤

いや、聞かれるんです。


伊達伊達

聞かれんのな!おかしいだろ!「おい!おいっ!」は。目ェあってたろ、今!いや、俺さ、ラーメン大好きなんだよ。っで、タクシーの運ちゃんて美味いラーメン屋良く知ってるって言うじゃん、だから今日乗ったら聞こうと思ってた。やっぱ美味いラーメン屋知ってんの?


富澤富澤

あっ!僕に聞いてます?


伊達伊達

あたりめぇだろ!!心の病気か!俺!聞いてんだよ!美味いラーメン屋知ってんのかって


富澤富澤

この前食べたあそこ美味しかったなー。もうスープが麺に絡みつく感じでー、具がシンプルなのがまたいいんですよー


伊達伊達

結局シンプルなんだよな!えっ豚骨醤油かなんか


富澤富澤

あっそうですそうです。


伊達伊達

どこどこどこどこ?


富澤富澤

味噌ラーメン好きですか?


伊達伊達

みそ好き!一番好き!


富澤富澤

ミソだったらあそこだなー。スープが麺に絡みつく感じで


伊達伊達

あーいいねー。状況いいね!


富澤富澤

床にもちょっとこびりついてて。


伊達伊達

床に?床にこびりついてんだ。


富澤富澤

っで、だんだん麺が腕に絡みついて


伊達伊達

う、腕に?!麺が腕に!


富澤富澤

っで隣の客がしがみついてきて


伊達伊達

どんな状況なんだよ!っでどこなの?


富澤富澤

つけ麺好きですか?


伊達伊達

どこだって言ってんの?つけ麺好きだけどさー。どこなんだよ、さっきから


富澤富澤

場所ですか?


伊達伊達

場所言わなきゃわかんねぇじゃねぇかよ!


富澤富澤

場所は勘弁してくださいよ


伊達伊達

なんで場所言わねぇんだよ!俺行けねぇじゃん。場所聞かなかったら


富澤富澤

でも口コミで広がってね、今度行ったとき混んでたら嫌じゃないですかー。【富澤が窓に腕をかけると何かに当たる】


伊達伊達

でも俺ラーメンって一人で食い行くの!教えてよ教えてよ


富澤富澤

あっでも、その口は言う口だなー【また富澤の腕が何かにぶつかる】


伊達伊達

何にぶつかってんだよ!何にぶつかってんだ!さっきっから対向車にぶつかってんじゃねえか?!なぁ轢かれまくってんじゃねぇか、さっきから!車から出て。動いてんのかこの車!それで!


カーナビ)「目的地をセットして下さい」

 

伊達伊達

今か!おいっ!

Follow me!