
どーもー。どーもー、えー和牛でーす、お願いしまぁーす!

お願いしまーす。ねー。

お願いしまーす、ありがとうございまーす。頑張っていきましょうかー。

聞いてぇや。

なんでしょうか?

この前ボーリング行ったんやんか?

ボーリングにー。

ほんならなー、

んー。

そこに働いてるおねえさん、一人めっちゃ可愛くて、

ほぅ。

一目惚れしてもうてん。

あらぁ。そんな可愛かったん?

んー。竹内結子と、

んー。

堀北真希を足して2で割ったような感じ。

そらエライべっぴんさんやんかー!

ん。最初宮沢りえかと思たもんねぇ。

ほな宮沢りえって言えよ。

ソックリやったよ?

いや、3人も出てきたらややこしいよー?

むちゃくちゃべっぴん。

ま、むちゃくちゃキレイな人おったんや、そりゃ惚れるなー。オゥ。

ん。だから今度もっかい行こう思て。

はい。いいんちゃう?会いに行ったらー。

今度は一人で。

一人でー?

その方が、気付いてもらいやすいやん?目立つからー。

いやいや、考えてみぃや?お前、ボーリング一人で来てる人なんかそれこそプロテクター付けてめっちゃ上手い人くらいやでー?

だから俺も付けて行くよ、プロテクター。

お前アベレージどれぐらいなん?

70ぐらい。

付けんなや!アレ上手い人しか付けたらアカンやつやねん。

うん。

カッコ悪いで?そこまでやって下手くそやったらー。

足ケガしたフリして行くわ。「はぁっ、はぁっ!

来んなや、ボウリングー。

うぁっ。

変な声出てるわなー。

ほな、おねえさん心配して来ると思うねん。

ん。

無理しない方が

そんな感じの子なん?

うん。

いや、濃ゆいねー。

そこでお前来て欲しいねん。現れて欲しい。

ちょちょちょ、待て待て待て。

川西登場。

川西登場やないやんけ?話が違う、お前一人で行くんちゃうんかいな?

だから全然、別の客のていで。

えぇ?

全然知らん人でパッと駆け寄って来てー、「あっ!プロボウラーの、水田さんやぁ!」

なんでそんな嘘つかなアカンねん!

「あのー、伝説のハイスコア570を叩き出した、プロボウラーの水田さんやぁ!」

300までや、ボウリングはー!どんだけ行っても300限度やねん、アレー!

だから伝説やねん!

、、、俺どうすんねん!?もしおねえさんに「どうやって570も出したんですか?」って聞かれたらー。

「あの時はー、勢いよくストライクを取るためにー、はじかれたピンが隣のレーンまで飛んでってそこのピンも倒してそれでカウントされました。」って。

カウントされるかい、そんなもん!

優勝でした!

テキトーなこと言うなってー!

で、俺ーストイックなとこ見したいから、どんどん練習続けるから。

んー。

ほんでたまにスプリットとか出るやん?

離れて残るヤツー。

そう。そん時俺、ボウルをこうやって構えるからー、お前そこで「あの構えはまさかーッ!?」って言うて欲しいねん。

ちょそれはなんなん!?

「水田さんの必殺の、フライングイーグルスローやぁ!!!」って。

お前、フツーに投げても下手くそなヤツが、こんなオーバーな構えで決めれるワケないやん、そんなウソ

ウヮーッ!アァーッ!

やろうなー。セコっ、コイツー。

なぜこんな大事な時期にー!

なんも控えてないやろ?お前ー!

動けよー!俺の右足ー!動け動け!動け動け!動けー!動けー!動けー!

そんな足叩いたらそれで足傷めるよー?

そしたらおねえさんが心配して「やめてーッ!」

なんでやー?どんな女や!?それぇ。

「こんな身体の人に、これ以上うちでボウリングさせるワケにはいきません!」「いいっスよ。だったら、ほかのボウリング場に行くだけっスから。」

え、カッコえぇなぁ、お前ー。

ガシャン、パン!

クツ借りとったんか!?オイー。バレるよ、ウソがー。

はぁーっ。「追い掛けなくていいんスかぁ?」

いや、どうやら俺やなー?コレぇ。

「あんな身体の水田さんにこれ以上ボウリングさせていいんスかぁ?いいんスかぁ!」「待って!」「・・・。」「お願い、もうやめて。」「私、水田さんの身体をこんな風にしたボウリングが憎い!だからお願い、もうやめて!もう二度とボウリングなんてしないで!おねがい、やめてぇーッ!」「やめるよ。」

ウソ隠蔽しようとしてるやん!

「君のためにやめる、もう遊びでも二度としない。」

完全犯罪やなあ。

「たぶん遊びでやってももう70ぐらいしか出ないだろう。」

なんやねんコイツー。なんやねん!

「ホントにやめてくれるんですか?」「あぁ、君のためにやめるよ。」「嬉しい!」「水田さん今度はー、恋愛の方でストライク、取っちまったみたいだな!」

それなんやねん!オイ。俺なんなん?終始ー。

「ねぇ、今から君というピンに、僕のフライングイーグルキッスを決めてもいいかな?」「私というピンに?嬉しい!」

何してんねん?

「私倒れちゃうかも?」みたいな!

みたいなちゃうわ!もうえぇわぁ。どうもありがとうございましたー。