
あのいきなりやねんけどさー、高校で野球部のマネージャーをやってる女の子が、幼馴染の双子の男子部員と、三角関係になることってあるやんか?

いや、なかなかないやろ?

ようあるやーん。

あ、そうなん?

だから今日はちょっとそれやってみたいなーと思って。

あ、そう。

だから私が、野球部のマネージャーやるから、アンタは双子の男子部員やって。

わかった。

フッ、すっごく楽しみ。てっちゃーん!【練習をしている渚のところへやって来る】てっちゃん!てっちゃん!てっちゃーん!!!

うわぁ、めっちゃ変なヤツ来たやん。

どない?調子は?明日の試合勝てそう?

そやなー。でもなー、甲子園には魔物が住んでるって言うしなー。

そんな魔物、うちがやっつけたんねんから!エイッ!エイッ!【パンチをする】

いや、可愛いないねん・・・。そんでなんやねん、そのボディライン。

ホラ、耳澄まして。

なになに?もう。

聞こえる?サイレンの音。

病気?

9回裏、ツーアウト満塁、バッターは上杉てっぺい、ピッチャー振り被って投げました!カッキーーーン!ホームランです!大きな大きなホームランです!やりました! 上杉てっぺいやりましたー!!!・・・絶対こうなる、ウチは信じて・・・る。

【誠子の後ろから両肩を掴む】

はっ、てっちゃん・・・!?

好きや!俺お前のことが好きや!

てっちゃん・・・痛い・・・。

かずや!?【誠子からとっさに離れる】

かっちゃん!?なんでここに!?違う、これはなんでもないねん、ねぇてっちゃん?

かずや悪いな、俺今な、のぞみに告白した。

なんで言うのー!?なんで言うの、ウチがせっかく隠したのになんで言うのー!

悪いな。

ちょっとかっちゃん!?
【渚に殴りかかる「かずや」】

いてっ!お前なにすんねや!

ちょっとやめて!

【「かずや」と取っ組み合いの喧嘩を始める】

ちょっとやめて!ウチを取り合わんといて!【二人に割って入る】ウチはみぃんなのものやろー?

のぞみは俺のもんや!おりゃあ!【「かずや」に殴りかかる】

かっちゃん・・・男ってみんな、アホなんやから!・・・かっちゃん・・・かわいそう。てっちゃん、本気なん?

・・・本気や!

・・・わかった。チュッ!【渚の額にキスをする】プレイボール!

いや、お前はずっとアウトや!もうえぇわ。

ありがとうございましたー。