
どーもー、尼神インターです、お願いしまーす。

最近どう?

なんやねんいきなり、最近どう?って。

いや恋愛。

恋愛?いや、終わってるよ。そりゃ終わってるよ、私みたいなもんは。

あぁそうなんや。

そうやで。

いや、いきなりやねんけどさ、

うん、どしたん?

友達のお姉ちゃんてカワイイよなあ。

いや、私はあんまり思ったことないけどなー。

今日はちょっとそれやりたいからぁ、

あ、そうなん?

ウチは、友達やるから、アンタは、友達のお姉ちゃんやって。

しょうがないなー。【髪をかき上げる誠子】ツヨシ、入るよー。

あっ、ミユキさん!

あっ、矢野くん!来てたんだー。

お邪魔します。

わー久しぶりだねー。ねー、すっかり大きくなったねー。ねーなんか、肩幅も、ガッシリしてるね。

いや、アンタの方がガッシリしてんねん。

ガッシリしてるね。

あっ、アイツならコンビニ行きましたよ。

あっ、そうなんだー。でもホント、矢野くんてうちの弟と仲いいよねぇ?あ、どうせあれでしょ?二人で悪だくみ、でもしてるんでしょ?

いや、別に。あっ!【慌てて床に落ちているものを拾い上げ後ろに隠す】

ちょっと!今のなになに!?

いやぁ、ちょっと・・・。

あ、わかった、アレだ、エッチな本だ。

ち、違いますよ!

あーヤラシイヤラシイ。

いや、腹立つなぁ。

あ、そうだ矢野くん、お腹空いてる?

あーちょっと。

はいっ!どうぞ。【トレイを差し出し被せてあったクロスを取り払う】

うわぁ、旨そーっ!なんスか、コレ?

ミユキ特製、フルーツサンドじゃいっ!

いや、語尾どないなってんねん!

どうぞ。

うわぁ旨そう、いただきまーす!

どうぞー。あ、そうだ、矢野くんて、彼女とかいるの?

え、彼女って?

彼女って言ったらアレじゃよ、オナゴじゃよ、オナゴ。

いやぁいませんよ、そんなの。

そうなんだ。サミシイねぇ、君は。あ、じゃあさ、どんなコがタイプなの?

タイプっすか?まぁ、そうだなぁ、まぁ色白でー、黒髪でー、年上の人がいいかな。

ちょっとそれって!?それって!?

いやいやいや、ミユキさんがどうとかじゃないですよ。

この、おマセさん。

ミユキさんは今まで、何してたんスか?

私?私は、友達と、クラブ、に行ってたんだ。

え?ミユキさんて、クラブとか行くんスか?

うん、行くよ。ミユキは踊るよ。【踊りだす】

なんで踊んねん!

ミユキは踊るんだよ、こうやって。

踊らんでえぇわ!・・・・・ミユキさん、なんかあったんスか?

え?どうして?

いや、なんか、空元気って言うか・・・。

そんなこと・・・ないよ?

なら、いいんスけど。

ホントだよー、いっちょ前に気なんか、使ってんじゃ、ないよーーーーー。ドシッ!【渚の腹にパンチする

いてっ!いてーよ、ミユキさーん。

フフフッ・・・。

・・・ミユキさん?

あー、やっぱりダメだ。ガマンしてたんだけどなー。君が、変なこと、言うから。

ミユキさん。

フラれたんだ、彼氏に。5年だよ!ずっと・・・一緒にいると・・・思ってた。でも・・・思ってたのは・・・私だけ。一人で浮かれて、一人でハシャいで・・・フッ、私はピエロか?頭では・・・わかってるんだ、頭ーでーは。でもココ、ココだけは・・・どうしても・・・コントロールできなくって。これがまた厄介なのであります!・・・エヘッ。

うわぁ、ブスぅ!ミユキさんて、意外と一途なんや?

ちょっとー、うるさぁいぃ!

おっと!

ちょっと!ちょっと、なに?ナマイキ。

ミユキさん、俺たち・・・付き合おっか?

ダメだよ。まだ君は若いでしょ、ダーメ。でも・・・嬉しい。ありがと・・・やさしさ・・・ありがと。

いや、ずっと何してんねん。もうえぇわ!

どうもありがとうございましたー。