東口東口

あれ?すいません。小説家のミナミノショウゴさんですか?

森田森田

ああどうも。

東口東口

やっぱり。僕大ファンなんですよ。

森田森田

あーそうなんや。

東口東口

失礼な話なんですけどつい最近先生の作品初めて見てそっからどっぷりはまって今何十作品と読みました。

森田森田

それはありがたいね。

東口東口

今日先生のまだ読んでない作品読もうと思って。今日出た新刊。出たじゃないですか。あれをここで読もうと思ったら隣に先生いたからびっくりして。すごいな。

森田森田

それは僕もうれしいね。僕はねすべての作品魂を込めて書いてるからね。

東口東口

カッコイイな。

森田森田

まあまあ・・・そんな。

東口東口

静かにしてるんで隣で先生の作品読んでもいいですか?

森田森田

どうぞ。

東口東口

こんな偶然あるんやな。そうや。これ楽しみにしてたやつ。おもろいな。すごいなこれ。えっと・・・あーそや『北国の沈黙』これも楽しみにしててんな。おもろい!どうやったらこの設定思い付くねん。

森田森田

ちょっとごめん。それ何してんの?

東口東口

はい?

森田森田

何してんの?それ。

東口東口

何してるって速読ですけど。

森田森田

速読?

東口東口

僕速読できるんすよ。

森田森田

そうなんや。えっ・・・もしかしてやけど俺の作品全部速読で読んでる?

東口東口

はい。この一週間で80作品ぐらい。

森田森田

80作品!魂込めて書いたやつを?

東口東口

全部最高ですよ。

森田森田

すんごい複雑な気持ちやねんけど。

東口東口

いやこれはすごいな。

森田森田

じゃあさ『北国の沈黙』どこが良かった?どこが良かったか言ってみて。

東口東口

2章の冒頭でさらっと出てくる赤いリンゴ。あれをラストシーンで持ってくる美し過ぎるロジックですかね。

森田森田

ああ・・・。

東口東口

あと主人公の死にたいっていう言葉は裏を返せば生きたいっていう意味なんですよね。

森田森田

行間の機微まで。行間の機微までいけんの?でも腹立つけどな。

東口東口

そうやこれ彼女にめっちゃおすすめされたやつ。『デトロイトを救った男たち』これ上中下巻の三部作なんですよね。

森田森田

それは笑いあり涙ありの僕ん中でも最高傑作といっても過言ではない作品なんや。

東口東口

そうなんすか。それは楽しみ。

森田森田

おー待て待て・・・。上中下巻をそんな感じで持つやつおらん。上中下巻の持ち方じゃないから。

東口東口

集中したいんで。

森田森田

いやいや・・・。

東口東口

おもろい!

森田森田

すごいなこいつ。すごいなおい。いやいやあのな・・・。

東口東口

すいません。読後感に浸りたいんで黙っててもらっていいですか?ハァー。ハァ・・・。ハァー・・・ハァ・・・。

森田森田

何で読む時間より浸る時間の方が長いの?なあ!その時間読む時間に回せや。なあ。

東口東口

先生の作品ホンマさくさく読めますよね。

森田森田

いやさくさくすぎんねんて。

東口東口

ホントに速読しやすいんすよ。

森田森田

それ言われて俺どういう気持ちになったらええの?

東口東口

ホント先生のパラパラ小説は読みやすい。パラパラ小説!

森田森田

パラパラ小説って何?そんなジャンルないよ。

東口東口

この勢いで今日出た新刊読んでもいいですか?

森田森田

新刊あのな・・・。いやちょっと待って。これはな構想に5年費やした作品やねん。

東口東口

そうなんすか。

森田森田

待て待て待て待て!5年も!費やした作品やねん。

東口東口

分かりました。

森田森田

いや分かってるやつのしならせ方ちゃうねやんか。分かってるやつのしならせ方じゃないねん。

東口東口

すいません。ホントに楽しみにしてるんで。すいません。集中したいんですよ。

森田森田

ああ・・・。5年を5秒で。

東口東口

これ全然おもんないっすね。

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